画像に影響するアーチファクト とは?
CTやMRIを撮るときに綺麗な写真撮りたいですよね! ですが、アーチファクトと呼ばれるものによって画像が見にくくなってしまうことがあります。今日はそちらを紹介していきたいと思います。
ちなみに国家試験でもよく聞かれるところではあるのでしっかり覚えておいてください。
今回はCTのアーチファクトについて書きたいと思います。
CTのアーチファクトですが、有名なものにモーションアーチファクト 、メタルアーチファクト 、ストリークアーチファクト 、リングアーチファクト などがあります。
モーションアーチファクト
撮影中に患者さんが動くことで写真がブレてしますことで発生します。患者さんが動きそうな場合は撮影時間を短くしたり、タイミングをみて撮影することが大切になります。
メタルアーチファクト
金属のものから強いストリークが発生します。入れ歯や手術により、人工関節を入れた人ではよく見られます。最近では再構成により、メタルアーチファクトを抑制することができるCTもあります。
ストリークアーチファクト
肩や骨盤などの骨に囲まれている部分に発生したり、特定の検出器、DASの異常により発生します。
骨に囲まれている部分のストリークアーチファクトはX線量が足りなくなってしまうことで発生します。
検出器やDASの異常は機器による問題になります。
シャワーアーチファクトはDASの異常、リングアーチファクトは特定の検出器の異常となっております。こちらも機器的なものですね。シャワーアーチファクトとリングアーチファクトの違いはしっかりと理解しておきましょう。
風車状(ウィンドミル)アーチファクト
こちらはヘリカルスキャンとゆう撮影で発生するアーチファクトでヘリカルピッチが大きいと発生するものになります。こちらは名前のとおりのアーチファクト なので覚えやすいと思います。
カッピング、キャッピング
こちらはビームハードニング(線質硬化)によって発生します。
CTは連続X線をしようしているため、低エネルギー部分が吸収されながら患者さんの体を通過します。これによりX線の線質が硬くなるとゆうことで線質硬化といい、骨で囲まれている頭でとくに発生します。
CTにはビームハードニング補正(BHC)があります。補正なしでは脳実質の辺縁が少し白く見えます。補正が強い(中心のCT値が上昇)とキャッピング、補正が弱いとカッピングというアーチファクトが発生します。
心臓CTではブルーミングアーチファクト(ぼけ)やバンディングアーチファクト(ズレ)がよく使われますが、国試ではあまり聞かれないと思いますので見たことある程度で大丈夫だと思います。
画像が無くてわかりにくいと思いますが調べるとすぐに出てくると思いますので気になったら調べてみてください。