放射線技師になるには

専門学校や大学に入学し、卒業すると国家試験を受けることができます。

僕は専門学校を卒業しましたが、時代の流れは4年生大学になっており、大きな病院で働くには大卒が必須になってきています。専門学校卒業でも大学卒業生よりすごい人はたくさんいます。

しかし、資格は同じですが、やはり大卒の力は大きいですね。しかし、専門学校では3年間勉強すると働けるので早く働きたい方や、学費を抑えたい方は専門学校でも良いと思います。

ちなみに、専門卒と大卒で給料が変わるところがほとんどです。専門学校では入試に小論文がないところもあるので比較的入りやすいと思います。

大学受験で戦えるか心配な方は専門学校を視野に入れてみるのもいいかもしれません。

 

 専門学校や、大学に入学すると1年生はほぼ基礎科目になります。数学や物理、生物、化学など理系科目が多いと思います。ここまでは高校の知識が活かせるので、高校まで頑張った人との差は大きく出ます。

僕は高校であまり勉強してこなかったのでスタート地点で負けていて勉強には苦労しました。

 

 しかし、2年生になってくると専門科目が増えてきます。ここからはスタート地点は同じになるため、高校の偏差値は関係ありません。どれだけ勉強するかで周りの人より良い点数を取ることは全然可能です。

ただ、マニアックな仕事なので知らない言葉が多く、最初は苦労すると思いますが諦めずに勉強には時間をかけましょう。

勉強すれば留年はしないと思います。ちなみに僕はテストの1ヶ月半前くらいから勉強は始めていて、アパートが学校の近くにあったこともあり、平日でも5時間以上は勉強していました。理解力がないので早く始めないと覚えられませんでした、(笑)

 

 専門学校でも、大学でも2.3年生あたりで病院実習があります。ここではレントゲンやCT、MRI放射線治療核医学を現場で見て学びます。

知識ゼロで実習に向かうと放射線技師からは「何しにきたの?」と思われてしまうので予習はしっかりとしていきましょう。

百聞は一見にしかずとありますが、本で学ぶより検査を見たほうがわかりやすいので実習に行ったらたくさん質問してください。

ここでどれだけ学ぶかによって国家試験の勉強が多少は楽になるかと思います。

 

 実習が終われば大きなイベントはなくなるので、進級や国家試験の勉強をします。最終学年では就活をしますが、ある程度の成績がないと就活をさせてもらえないため、今までギリギリで進級してきた人は国家試験が終わるまで就活できません。

国家試験の合格がわかった時に就職先が決まっているとそのまま春休みになり、気持ち的にも安心でき、家族も安心すると思うので就活のためにも1年生や2年生である程度の成績は取るようにしましょう。

ちなみに、成績が良いと先生から就職先を紹介してもらえることもあるので先生とは仲良くした方がいいと思います。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました!

MRIを撮影する前に

 MRIは磁場が発生しているため、検査前には持ち物や体内金属(ペースメーカーや人工関節など、)がないか患者さんに確認します。

腕時計を持ち込んでしまうと壊れてしまったり、ポケットの中の金属の物がMRIに吸着してしまうため注意が必要です。

現在ではほとんどの体内金属がMRI対応になっていますが、磁場の強さによる制限やペースメーカーでは設定を変更することがあります。

人工関節などの手術が何十年も前だと材質がわからず、MRIに対応しているのかもわからないため手術をした病院に確認してもらうこともあります。

他には寒くなってくるとホッカイロを貼っていたり、関節痛で湿布を貼っている人がいますが、こちらも外してもらいます。

 

 金属の確認以外にMRIは輪っかの中に20〜40分長い時で1時間ほど入っている検査なので狭い所が苦手かどうかも確認します。

閉所恐怖症の患者さんにはできるだけ短い時間で撮影を区切り、声をかけます。

「次の検査は◯分になります。」や「半分終わりました、残り半分頑張ってください。」と声掛けは重要になります。患者さんの中には終わった後に「優しい声で声掛けしてくれたので、安心して検査できました。ありがとうございます。」と言ってくださる方もいます。

感謝されると丁寧に撮影してよかったなと思えますし、患者さんも自分も良い気持ちで終われるので優しい対応を心掛けましょう。

あと、意外と患者さんが前回撮影した時の放射線技師を覚えてることがあるので対応には気をつけましょう。

 

 放射線技師のイメージでは「息を吸って止めてください。」って言ってボタン押してるだけでしょ?って思う方が多いと思いますが、実は先生や看護師さんや患者さんとの会話が多く、コミュニケーション能力が求められたりする仕事でもあります。

 

 最後話が逸れましたが、読んでいただきありがとうございました。

放射線技師とは?

 初めまして!

 ゆしなと申します。

 この記事では放射線技師ってどんな仕事をするのか紹介していきたいと思います。

 

 僕は放射線技師として普段はレントゲンやCT、MRIを撮影しています。他にはバリウムの検査や、アンギオグラフィー、放射線治療核医学検査などがあります。たくさん種類があるので1つずつ簡単に説明していきます。

 

1.レントゲン

 健康診断の時の胸部レントゲンが一番有名ですね!他には怪我をした人の骨のレントゲンを撮影しています。骨折があるかどうかレントゲン写真を見て診断します。

 ちなみに放射線技師は撮影して「ここに骨折があるな」と思っても診断をするのは先生になるので患者さんには言うことができません。患者さんによく聞かれますが言わないようにしましょう。

 

2.CT

 CT装置はX線を見たい部位に360度から当てて体を輪切りに見ることができる機械ですね。

肺炎の検査や、癌の広がりや転移を見ることができます。

他にはエコノミー症候群の検査や異物を飲み込んでしまった時の検査にも使われます。

 実は輪切りにした画像から縦切り画像や斜め切り画像に作り直すこともできるので、先生が病気を見やすい画像を作ることが大切ですね!

 

3.MRI

 よく「CTとMRIの違いがよくわからないよ」と患者さんに言われます。同じような輪っかの中に入るのでわからないですよね(笑)

 大きな違いはX線を使わないことです。なので、MRIは被曝をしない検査になります。MRIは説明するのが難しいのですが磁石を使って、体にたくさんある水を主に画像化しています。

CTとは違い、同じ部位の輪切りでも水を強調させた画像や血管のみを見せる画像など色々な撮影をしているので撮影時間が長くなってしまいます。

部位によって変わりますが、頭のCTの単純撮影が5分くらいだとするとMRIは20分くらいかかります。時間が長いので患者さんへの声かけをしっかりしましょう。

ちなみに、臨床検査技師MRIが使えます。

 

4.透視検査

 透視検査ではバリウムを使った胃の検査が一番有名ですね!

健康診断でやったことがある人は多いと思います。

美味しくないバリウムを飲んで発泡剤とゆうガスを発生させる薬を飲んでげっぷを我慢するのは大変だと思います。胃がんを見つけるためにバリウムの検査したり、大腸がんを見るために注腸検査とゆうものもやります。

患者さんの協力が必要で回ってもらったりして胃壁にバリウムをつけて色々な角度から撮影します。

 僕は胃の検査はやっていませんが、放射線技師の技術がわかるらしいので練習が必要ですね。

 

5.血管造影(アンギオグラフィー)

 こちらは脳梗塞心筋梗塞の治療や、不整脈の治療をおこないます。先生が造影剤とゆう血管を見る薬を入れて、造影剤が流れてくるタイミングでX線を出すことで血管の走行や形を見ています。

カテーテルと呼ばれるチューブのようなものを血管から病気のあるところまで入れていき治療していきます。

 

 心筋梗塞脳梗塞は時間との勝負なので緊迫感のある検査になります。 

 

6.放射線治療

 先進医療の保険適応や、技術の進歩で最近注目を集めてきた分野になるかもしれません。

放射線を当てて手術をしないでがんを小さくする治療になります。小さくすることで手術適応になることもあるそうです。実は当てる放射線の種類によって効果が違います。当て方にも種類が多く、検査と違い放射線量が多いのでちょっとしたミスが無駄な大量被曝になる可能性があるので注意が必要です。

 

7.核医学検査

 核医学はやってる病院が多くはないので聞いたことない人も多いと思います。こちらは注射で体の中に放射性物質を入れて全身の癌の転移がある部位を見つけたりします。

体に放射性物質を入れのは怖いと思いますが、半減期とゆう放射線量が減っていく時間がとても短い放射性物質を使うので安心してください。

 

8.エコー(超音波)

 僕の周りには居ませんが放射線技師もエコーの検査ができます。臨床検査技師がやることが多いですが稀に放射線技師がやることがあるそうです。

エコーではリアルタイムに体の中を見ることができ、胆のうポリープや結石、心臓の動き、あとは妊娠した時の赤ちゃんを見る検査になります。

 

 主な仕事はこのような感じになっています。少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです。

 

 ここまで読んでいただきありがとうございます。説明をしたので長い記事になってしまいましたが、これから隙間時間で見れるような短い記事にしていこうと思います。