MRIを撮影する前に

 MRIは磁場が発生しているため、検査前には持ち物や体内金属(ペースメーカーや人工関節など、)がないか患者さんに確認します。

腕時計を持ち込んでしまうと壊れてしまったり、ポケットの中の金属の物がMRIに吸着してしまうため注意が必要です。

現在ではほとんどの体内金属がMRI対応になっていますが、磁場の強さによる制限やペースメーカーでは設定を変更することがあります。

人工関節などの手術が何十年も前だと材質がわからず、MRIに対応しているのかもわからないため手術をした病院に確認してもらうこともあります。

他には寒くなってくるとホッカイロを貼っていたり、関節痛で湿布を貼っている人がいますが、こちらも外してもらいます。

 

 金属の確認以外にMRIは輪っかの中に20〜40分長い時で1時間ほど入っている検査なので狭い所が苦手かどうかも確認します。

閉所恐怖症の患者さんにはできるだけ短い時間で撮影を区切り、声をかけます。

「次の検査は◯分になります。」や「半分終わりました、残り半分頑張ってください。」と声掛けは重要になります。患者さんの中には終わった後に「優しい声で声掛けしてくれたので、安心して検査できました。ありがとうございます。」と言ってくださる方もいます。

感謝されると丁寧に撮影してよかったなと思えますし、患者さんも自分も良い気持ちで終われるので優しい対応を心掛けましょう。

あと、意外と患者さんが前回撮影した時の放射線技師を覚えてることがあるので対応には気をつけましょう。

 

 放射線技師のイメージでは「息を吸って止めてください。」って言ってボタン押してるだけでしょ?って思う方が多いと思いますが、実は先生や看護師さんや患者さんとの会話が多く、コミュニケーション能力が求められたりする仕事でもあります。

 

 最後話が逸れましたが、読んでいただきありがとうございました。